アラサーの理系が地方の中小企業 (売上3ケタ億円、1000人いないくらい、全国に営業所あり) から東京の大企業 (売上1ケタ腸炎、連結数万人、世界中に子会社) に転職しました。中小から大企業への転職ってあまりないみたいなので、気づいたこと、いいこと悪いことを書いてみます。
現職は旧財閥系です(商社や金融ではない)。いわゆる一部上場で子会社いっぱい、企業研究の対策にもよく出てくる売上数兆円の大きな会社です。転職してよかったことはいっぱいありますが、給料以外で気づいた点を挙げてみると、
と思います。
学歴フィルターなんてことも言われてますが、ほんとにみなさん頭の回転が速いです。いや、正しくは「頭の弱い人はめったにいない」でしょうか。コミュニケーションが早く、巷で言われるような「無駄な会議が多い」はほっとんどありません。みんな忙しいので無駄な会議なんて設定しないし、貴重な時間使ってやっているので早く深く進みます。しかし一方で大企業病というのも事実で、「意思決定までがとても遅い」、「いまだにハンコ押して回覧で時間かかる」は良くなってきているもののウチの会社では事実です。変わろうとしているのはわかるけどやっぱり動きは遅い。あと、離職率が低くおじさんが仕切る会社になっているためパソコンやネットに疎い人が上にいるといろいろツライのも事実。「んなもんググればすぐわかるのに」なんてことも多々あります。大きい会社なので雰囲気は部署やフロアで全然違います。部署によってはいまだに花見で若手が場所取り、飲み会で一発芸なんて噂も聞きます。部署ごとにかなり雰囲気が違うので、大きい会社だと転職サイトのクチコミなんて全くあてにならないと思います。部長や上司で大きく変わるのはどこも一緒ですよね。
いい悪いというか、個人的に困ってるのが通勤、慣れない私には痛勤です。職場は東京駅すぐそばですが、近くに住もうと思っても家賃が高いし狭い。ウチみたいに妻1猫2の家庭ではどうしても離れたところになってしまい片道1時間ちょっとかかってます。独身なら近くに自分で家借りても家計的には問題ないのかもしれません。それに満員電車も苦手なんです・・・。みなさんひょいっとむぎゅっと乗ってるのをみると私は特に苦手な方だと思います。妻は朝の千代田線でも平気そうにしているのでここがデメリットかどうはは人それぞれですが私は苦手。
前の会社は地方の中核都市にあって、一応業界じゃ有名どこでした。とある領域で日本1、2を争ってました。けど給料がねぇ・・・それに加えて頭のいい人から辞めて残っている人のレベルが低いってことで転職したのですが、いいところもたくさんありました。
振り返ってみてですが、
雰囲気は会社にもよるでしょうが、通勤時間は地方の方が圧倒的に短いことが多いと思います。ドアtoドアで30分以内の人がほとんどでした。通勤手段も車・バイク・自転車と好きなように。東京都区内で通勤時間30分は単身で予算に余裕ないと無理です。あとは田舎だったからか、雰囲気がアットホームだったのもよかったです。もちろん部署によるのでしょうが会社としておおらかというか、ぎすぎすした雰囲気はなかったです。東京の朝はみんな歩くの早いと思いませんか?地方ではあまりあてはまらないのではないでしょうか。
いろいろ簡単に書いてきましたが、やっぱり転職して正解だったなぁって思います。中小の意思のまとまりやフットワークの軽さも良かったけど、動き出した時の安定感はやっぱり大企業のほうが断然強いです。そして働く仲間が頭いい人多いので仕事に余計なストレスが少ない。もし頭が弱い人がいても出向の片道切符や出世は課長どまりなど世間で言われるほど大企業は優しくないです。仕事も人間もハイレベルなのが決定的な差だし、それを求めて転職したい人が続くのかなと思います。