家でプチ贅沢
家で生ビールが飲みたい、ビールサーバーを置きたい、ビール好きなら一度は思うハズ。銘柄は選び放題、生樽は意外にどこでも手に入る、缶の容量にしばられず注いだ分だけ、そんな夢をかなえてくれるビールサーバーを家に設置して約2年。結論からお伝えすると個人的にメリットよりもデメリットの方が大きかったので売却しちゃいました。ビールサーバーと生活を共にして見えてきたいいところわるいところ合わせて方式や値段、アタッチメントの種類などを書いてみます。
ビールサーバーの種類
大きく分けて3つ、一般家庭で使うには2つの方式があります。
- 空冷式
- 電気式
- 氷冷式
電気式と氷冷式はまとめて瞬冷式と呼ばれたりもします。生樽と注ぎ口の途中で瞬間的に冷すことからそう呼ばれています。
家庭用であれば氷冷式がオススメです。空冷式は業務用でビールの生樽ごと冷やしておく、いわばビールサーバーごと全部を冷やしてしまうものです。大きな冷蔵庫(と電気代)が必要なので家庭では非現実的です。電気式と氷冷式の違いは流れてきたビールを氷で冷やすか電気で冷やすかだけでどちらも同じくらいキンキンになります。家で使うぶんにはコンセントが不要で冷凍庫で凍りを作っておくだけの氷冷式が楽でしょう。我が家のビールサーバーを例にどんなもんかご紹介します。
氷冷式ビールサーバー
卓上に設置できて注ぎ口までひとつのパッケージで収まっているものが多いです。
大体の大きさ伝わりますかね?キッチンのカウンターにぎりぎり置けるかなってサイズです。中をあけると熱交換器がどんっとあります。これが重く (10キロくらい) 持ち運ぶときはよいしょっとなります。この中をビールがくねくね通る間に一気に冷やされます。
氷は意外に少なくても平気。冷蔵庫に自動製氷機があるタイプなら半分の量くらいでしょうか。製氷皿2つ分もしくは牛乳パックやタッパーで大きな氷をひとつ作っておけば1回分は大丈夫。
アタッチメントの種類
生樽からビールを吸い上げるのにアタッチメントが必要です。接続口は2種類、キリン用とそれ以外が存在します。
左がキリン用、右がそれ以外用。サントリーやアサヒは共通です。注意したいのがメーカーがキリンということではなく、国内でキリンが販売している銘柄がキリン用アダプターです。有名どこだとハイネケンとかバドワイザーとか。家で飲む場合一番小さい7リットルの生樽を使うことが多いのですがそのサイズはキリンしか販売していないので、個人で使うにはキリン用アダプターが必須になると思います。アダプターはどちらもオークションで2000円ほどで出回っています。
炭酸ガス
生樽からビールを注ぎ口まで運ぶのに炭酸ガスの圧力を利用しています。
このガスは熱帯魚や水槽、炭酸水メーカーと共通の一般的な炭酸ガスです。なので大きさもイロイロあり使用頻度に合ったものを選べばok。容量が大きいほど安いですが一般家庭では一番小さい画像のサイズで十分です。本気の方はボンベ(通称ミドボン)を使っていたり。家で熱帯魚している人はおさかなのガスと人間用ビールのガスが一緒なんて節約も可能です。
お片付け
どんなビールサーバーでも共通の洗い作業、”水通し”が必ず必要です。生樽から注ぎ口まで水を流して洗います。これをめんどくさがると一晩でビールがさらに発酵してビール臭くなります。
水通しはウォッシュ専用タンクで行います。樽の代わりに水道水いれてつなぐわけです。中古だと洗浄樽がついてないこともありますが必需品なのでご注意を。合わせてスポンジもあると便利。ホースの直径くらいの円柱状のスポンジが安く売っています。
ピンクのスポンジやノズル清掃用のブラシ、温度と炭酸ガス圧の対比表もあると便利です。空っぽになった樽は購入先と違うところでも引き取ってくれるので一般家庭でも業務用を問題なく使えます。
メリット
箇条書きにするのであれば
- “生”ビールが家で飲める
- 飲みたいぶんだけ量を調節できる
- ビールがうまくなる
う~ん、もっとあると思ったけど書いてみると意外にない (苦笑)。生ビールが家で飲めて満足感がすごい、その一文にまとまっちゃいます。
デメリット
- 初期投資が必要
- ビール代が安くなるわけではない
- 消耗品代がかかる(ガス、ホース)
- 樽の準備が必要
- 設置スペースが必要
デメリットのほうが多くなっちゃった…
気になるランニングコストですが、缶ビールと変わらないです。飲むたびに炭酸ガスが必要になり、樽は最低7リットル。リッター当たりの費用を計算すると缶と変わりません。逆に缶と同じ値段で生が飲めるといえばメリットになります。ここをどうとらえるかで自宅ビールサーバーの向き不向きがハッキリわかるでしょう。
まとめ
いろいろ書いてみましたがやっぱりビールが好きならあっても損はしません。持っていた時はなんだかんだで年に3、4回使って自己満足に浸ってました。引っ越しで設置場所がなくなったことから泣く泣く売りましたが小型で掃除がもうちょっと楽で5リッターの生樽が発売になったらまた買いたいな~と思います。
いつもの一杯が贅沢に、それがなんかよいのです。
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