D431USのバックライト切れ
ネットで調べても、レビューで見てもド定番の症状みたいですね。電源ボタンは赤く点灯するしリモコンにも反応はするけど真っ黒画面で何も映らず。薄くて軽くて4K対応HDMI入力が複数あってHDMIコントロール (HDMI-CEC) 対応と最低限なのにツボを押さえた優等生なので修理するとします。
こんな感じで電源は青くつくけど何も反応しない場合、バックライト切れの可能性が高いです。この機種はLEDが40コくらいあるのに一つでも切れるとすべて切れる設計。そのため背面から照らしてくれる光源がないのでただの黒い箱になってしまう症状です。分解も簡単、修理も簡単なのでDIYで0円で治すとします。
分解編
典型的な、見えるねじを外せば蓋を外せるシンプル設計、特に困ることもありません。
マスキングテープが張ってある場所にねじがあります。側面にもありますが見やすいところにあるので迷うことはないでしょう。分解の時はねじをなくさないように近くに貼っておくと管理が楽です。
こんな感じでパカッと。さらに分解にすすみます。
リモコンの受光部はピンセットがあると楽かも。
こんな感じで中の細い配線が抜けます。ツメでしっかり止まっているわけじゃないけど配線つかんで引き抜くのはNG。
中央のLEDはケースがぽろっととれるので簡単。
左右のスピーカーはねじ2本で止まっているだけなのでこれも外します。プラプラしないようこれもマスキングテープで止めちゃいます。
真ん中の基盤とつながっているケーブルは黒いツメを起こすと画像奥のように外せます。のちの作業のために上側を外します。基盤とケースを止めている銀色のテープもはがしておきます。
そしたら下側にある2枚の基盤をフリーにします。白いツメと両脇が銀色のテープで止まっているだけです。
ここまでくればあと一息。バックパネルはねじで止まっているだけなので、ぐるっと一周ねじを外します。マスキングテープでマークしてありますがよくわからんですね・・・フチの小さいプラスねじは舐めないように、写真手前の基盤近くのねじも忘れないように。あ、画像はクリックで大きくなります。
そしたらそろ~っと持ち上げれば液晶とケースが分離できます。用があるのは液晶裏のバックパネル、つまり画像右側の裏側です。
はい、ご対面。白いボタンみたいなのがLEDたちで、白い箱の中で光を反射させる仕組みです。このLEDの中のどれか一つでも切れるとすべてが作動しなくなる設計なのが元凶。
この白いプラスチックのペラペラを外していきます。ねじで数か所止まっているので外せばあとはテープで止まっているだけ。ネットだとここを外すときに破れたなんて記事みますが今回はセーフ。というか全然強く固定されてなくて、フチのテープを外せばペロンとめくれました。もし破れても光を反射しているだけなので裏からセロハンテープなんかで貼ればok。
修理編
見えないツメもなくサクサク分解したらLEDを修理していきます。
やっとLED基盤とご対面。この中のどれかが切れているので探します。テスター当てて光る光らないを見ていきます。
なにも専用のものではなくても、ダイオードチェック機能がついていれば光ります。LEDだから微弱電流でも光ってくれるんですね。
ということで今回切れていたのは端っこのコイツ。なかなか見つからなくて「あれ?無駄なことした?」って焦ったのはナイショ。本来であればLED打ち換えなんてことするんでしょうが単品での入手は不可、基盤ごと交換は面倒なので直結するだけとします。型番はKHP200640C / LB43006、検索するとAliExpressで4本2千円ちょっとで売ってる。
3本無駄になるし、1か所つかなくても見え方は全く正常なのでやっぱり直結が正解かと。はんだで配線を止めて、テープで固定しました。
もはやめんどくさかったらテープだけでもいいんじゃないかってくらい。あとは逆の手順で戻して、メニュー画面でも表示できたら無事終了。
分解も簡単だしまたブラックアウトしたら同じ修理するかな。ジャンクが安く出品されていれば買い増ししてもいいんじゃないかってくらいシンプルなので、DIY慣れててちょっと大きめの4Kモニター探している人には非常にオススメです。
交換編 (追記)
やっぱりというか、修理して使っているとほかのLEDがご臨終しました。3回壊れた時点で新品に交換しました。型番はKHP200640C/LB43006で大正解◎
バックライトのバーは両面テープで止まっているだけです。メリメリっと4本全部はがして、そのまま新品を張り付けるだけでした。ガイドとなるねじ穴があるしモノは4本全部一緒なので特に難しいことはなく。2000円で1年延命できれば安いものです。
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