エンジントルクダンパー

スイフトスポーツ (ZC31S)

トルクダンパー取り付けとレビュー

縁があってエンジントルクダンパーを譲っていただけたので装着しました。取り付けは工具一式そろっていて2時間くらい。先に言うのもアレですが、この製品は(この類のものは)ススメしません。若干の不快感と、長い目でみたらダメージが蓄積します。なので数か月で取り外しちゃいました。

スイフト用はこんな形。写真右の大きいほうをボディのエンジンマウントの付け根に、左をエンジンのボンネット開けて左側のシリンダーヘッド部にネジ止めします。

エンジンのすぐ左側のエンジンマウントの付け根のボルト2本(赤丸)を外し、エンジンダンパーを一緒に締めこみます。エンジンマウントのボルトなだけあって固いしエクステ必須だし、しっかりとした工具がないとDIYでつけるのは厳しい製品です。

エンジン側はエンジンハンガを付け替える形になります。このエンジンハンガ、外すのは楽でしたがつける時がかなり苦労。トルクダンパーが見事にネジに覆いかぶさる形になり、ネジを締めるのが一苦労。板ラチェとか手持ちの工具を駆使して締めました。

最後にダンパー本体の長さを調節し、ロックナットを締めておしまいです。簡単なようで工具がないとDIYではキツイという印象でした。

感想

サンラインレーシング(SLR)の、正式にはエンジンソリッドダンパーです。俗に言うエンジントルクダンパーです。KTCの工具一式があって1時間強かかりました。エンジンハンガを取り外すからエンジン脱着やミッション降ろしに支障がでるでしょう(そんなにある話じゃないけどね)。

この商品には2通りあり、1型のみ用のエンジンハンガ⇔ABSユニット横と、2型以降も可能なエンジンハンガ⇔エンジンマウントの付け根の2通り。1型のみ用はもう市場に出回ってないと思います。

今回つけたのは2型以降対応品で、1型のみのものとは取り付ける部分が違います。取り付ける箇所だけみると1型のみ対応のABSユニット横へ取り付けるタイプのほうが効果ありそうです。2型以降はエンジンマウントとほぼ同じ位置につけるので、正直これなら強化エンジンマウントのほうが安くて効果があるのでは

でまぁ効果は確実にあります。ジムカーナなど横Gがかかっている状態でシフトダウンがスムーズに、スッとはいるようになりました。それと、発進の時に操作と動き出しのラグが少なくなりました。バックがとても分かりやすいです。ちょっとエンジンを動かなくするだけで動きに違いが出るのを実感できます。

が、弊害というかデメリットもあるわけで。エンジンハンガーが使えなくなるのと振動。エンジンハンガーは無視してもいいけれど、振動が不快。スイフトの場合だいたい600回転くらいの時にビリビリという振動と、製品とエンジンマウントがぶつかっていると思われるカタカタ音がします。この600回転というのがクセモノで、エンジンをかける際と発進時に一瞬カタカタ音がします。サーキットやジムカーナメインと割り切っている人ならいいのかもしれませんが、街乗りメインにはストレスだと思います。

なので使う人は限られてしまいそうです。個人的にはコレをつけるなら強化マウントをオススメしたいです。コストパフォーマンスがイマイチ、というのが正直な感想。定価29,400円でした。

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