ルイガノ LGS-FIVE

ルイガノ LGS-FIVE

古めのMTBのレストア

ひょんなことから屋外放置のLGS-FIVEが手に入ったので、いらないMTB処分を兼ねてニコイチレストアをしていきます。

ルイガノ LGS-FIVE (2008)

年式不明でしたが、フロントフォークの色が白いのとグレーメタリックの色が2008と教えてくれました。2009からはフォークはボディ同色、この色はラインナップになし。

数年屋外放置だったそうな。さびでワイヤーは切れてるしもはやフロントのクイックリリースが手では回らない始末。けどさすがルイガノ、フレームはアルミなのであまりダメージなし。このフレームをベースにドナーのSCHWINN(ピストバイクで有名ですね)から部品をぴっぺがして移植します。

これはFrontierというモデル。もちろん数年前の。新品で3万円ほどのなんてことはないMTBです。デザインが好きで下駄代わりに一時期乗っていたのですが鉄フレーム、今はシートポスト固着でどうしようもなくなってます。粗大ごみで持ち込めば無料なので最後に部品取りで活躍してもらいます。今までご苦労様で追いはぎしてこんな状態に。

ってことで部品を移植していきます。

まずはこのどうしようもないハンドル回りから。バーはアルミ特有の白いさびが浮いててシマノのグリップシフト。さっさと交換しちゃいます。

ディレイラーとブレーキのケーブルをフリーにします。これは簡単。

ワイヤーは総とっかえするのでサクサクできるのですが、リアディレイラーとか劣化でひどい状態に。7速直付けのTourneyなのでいずれ交換します。

このバイク、いっちょ前にワイヤー類がトップチューブ上を通ってます。このあたりさすがルイガノ、ホムセンのなんちゃってとは違います。ルイガノ否定派、一定数いますがロードもルイガノな私からするとすんごいちょうどいいメーカーです。本気じゃないけど普通に使えて(ロードはCR23にSORA9速)、盗まれる心配もない(ココ大事)しやっぱり自転車はエンジン次第と認識させてくれるお出かけの強い味方。本気じゃないけど楽しみたいという人にはもってこいのメーカーだと思っちょります。

で、ワイヤー類をフリーにしてステムごとフォークから引き抜いたのですが固くて大変。さびがひどくて素直に抜けずここだけで30分くらい格闘してました。さびで直径が太くなった分ワイヤーブラシでゴシゴシしまくってやっとスペーサーもぬけました。

床はさびだらけ・・・自転車って家の中で整備ができるのは大きなメリットと思ってますがさすがにこれには参った。

ハンドル回り交換ついでにフロントフォークも交換します、安物から安物に。さびで動かないよりはマシでしょ。

ただフロントのベアリングがシュウウィンはリテーナーのベアリング、ルイガノはインテグラルと玉押しだかワッシャーだかの形状が違う・・・ま、気にせず組みました。ホントは良くないですが、ガタも出ない(ホンダ純正ホイールに市販テーパーナットを組むようなものと言って通じる人手挙げて)のでとりあえず組みました。

ついでにバーエンドバーもつけたりして。やっぱり見た目がきれいなのは大事です。LGS-FIVEはカセット式7速と少し本格的。

そして気づいちゃったBBのゴリゴリ・・・かなりひどいのでBBごと交換してしまいます。

こんな感じでプーラーをかけて外します。特殊工具が必要なのが難点、けどあればママチャリでもロードでも使えるので持っていて損はないかと。

この状態で回したらガッタガタだったので交換します。以前BBを分解清掃した時のあまりがあったので中古品だけど現状より全然マシ。

外したついでに黒くスプレーして見た目を整えておきます。

 

黒い部分が黒いとしまって見えるので車用のシャシブラで簡単に黒くします。新品買うほどのものではないですから。

ちょっと迷ったけどカセットは新品に交換。前に間違えて買った長期在庫の11-28T(全く同じ)の出番です。捨てられない症候群がこうゆうとき役に立ちます。このあたりも7速はボスフリーとカセット式が混在するなかちゃんとカセット式。ちなみにシュウウィンはボスフリーと見えないところで安いです。

ついでにハブもグリスアップ。

10年間一回もあけられたことがないであろうハブ。タマタマを取り出して掃除してあげます。

きれいなほうが左側と左右差あり。水分入ったのかな?玉押しもちょっとだけ虫食いあったけどまぁ気にせず進みます。

もちろん前輪も。そんなに大変な作業ではないのですがイマイチ気が乗らないベアリング清掃。年に一回はやりたいところです。

横にガタが出ない、けど回転を妨げないくらいのとこまで玉押しを締めて車体へ戻します。

ついでにギアの透明な板も余っていた新品にして気分一新。塗ったフロントギアと新品スプロケと見た目大幅に改善しました。

フロントディレイラーも黒くなってシャキッとした印象に。そしたらチェーンをつける前にディレイラーを調整します。特にリアディレイラーはチェーンないほうが圧倒的に調整が楽ですから。そしたらチェーンをつけて実地テスト。

新しいチェーン、スプロケで快適なこと。太いタイヤとフロントサスのお陰で街中スイスイ動き回れるのはホント気楽でいい。さすがに遠出はちょっと厳しいですが街中ちょっとそこまでなら圧倒的に便利。もともとはテクトロのVブレーキですがシマノの一番下のグレードALIVIOに交換。

リアディレイラーはシマノのTourney TY300Dに。もともとのTX-31なんてとっくに生産終了。新品で1200円くらいですからここは惜しまず交換。

しょぼいグリップシフトもサムシフターに。一番下のグレードとはいっても乗った質感は純正より大幅アップ。

普段ロードばっかり乗ってると気軽に乗れるMTBの魅力に改めて気づかされるわけで。持っときたいけどどこにそんな場所があるんだか。

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