ヘッドライト磨き(黄ばみ除去)

TTクーペ 3.2 (8N)

ヘッドライトの黄ばみとり

独特なデザインで古さを感じさせないTTクーペ。とはいえヘッドライトのくもりや黄ばみは年式相応なので透き通った目にしてあげます。

なぜ黄ばむのか?

ヘッドライトは事故の時に飛散しないようにガラスではなくポリカーボネートという樹脂でできています。ガラスよりも軽くて飛散しない代わりに樹脂なので紫外線で劣化、空気中の酸素と反応することで酸化していきます。太陽の光で5、6年もすれば曇りだし、だんだん黄色が強くなってきます。新車時ににコーティングがしてあるため最初は黄色くならないのですが時間とともにコートも劣化して黄ばんでしまいます。

表面研磨

根本的な解決策はただ一つ、表面を削るだけ。表面を削って黄ばんだ層を除去、その後酸素と触れないようにコーティング(ウレタン塗装)がシンプルで有効な解決策です。量販店の簡単な方法では半年ほど、長くても一年しか持ちません。

作業順番は#1500 → #2000 → #3000 → ピカール → クリア塗装です。ちょこっと曇ってるくらいなら2000番から始めてもいいかと。簡単にピカールだけでやる方法も紹介されていたりますがひどい状態なら耐水ペーパーが必要になります。迷ったら1500番スタートで間違いないです。

ちょっとひどかったので#1000から始めた右側と#1500から始めた左側をご紹介します。トータルの作業時間は左右合わせて2時間ほどでした。

耐水ペーパーで研磨

この黄ばみ、伝わりますか…?実物は写真以上に黄色く見えます。そりゃ予備車検も光量不足で一回落ちるわけだ。

まずは#1000で削っていきます。

削り始めてすぐにに黄色いカスが出始めます。ここから透明に戻るのか?と不安になりますが軽くなでるように耐水ペーパーを当てていきます。

だんだんカスが黄色から白に。目詰まりと加熱防止のために水はたっぷりと。

だいたい10分くらい続けていると『濡れているとそこそこ透明』になってきます。この後#1200 → #1500 → #2000とそれぞれ10分程度磨いたのがコチラ↓

透明には程遠いですが黄色はなくなりました。この状態で水にぬらすとそこそこ透明になりますがクリア後は水で濡れた状態以上に透明にはならないのでもうちょっと頑張って#3000に進みます。

水で濡れた状態でここまで透明になりました。2000番の濡れた状態よりも圧倒的に透明です。そのあとピカールで仕上げます。

この写真は乾いた状態です、バッチシです。こすりすぎると摩擦熱で白ボケしてしまうのでご注意を。

  

ここまでラジオ聞きながらで約1時間。雲行きが怪しくなってきたので左側は#1500からスタート。

右側と同じようにピカールまで終わったのがコチラ。

結論:ひどくなければ#1500番から、ひどいときは#1000で。けどよっぽどじゃなければ#1500スタートでいいと思う。

いままでホイールDIY塗装など素人にしては耐水ペーパーを使ってきたほうだと思いますが、やっぱり1000番のやすり目を消すのは大変。その兼ね合いもあるので1500番がおすすめです。

クリアコート

透明になったー!って喜んでいてもコーティングしないと早くて2か月ほどで曇りだします。なのでウレタンクリアで酸素を遮断します。市販のヘッドライト用のコーティング剤も使ったことがありませんが手軽なだけでほとんど効果ありません。2液ウレタン塗装なら塗膜が樹脂の層になって酸素を遮断してくれます。

磨いたその日に作業する必要はありません。ピカールの後天気が悪くて1週間後にやっと塗装しました。

ウレタン塗料はついちゃったら落ちない(削るしかない)ので厳重にマスキングします。

塗る前はこんな感じ。十分ツヤツヤでできれば塗りたくないくらい。

3回塗り重ねた後。ハイ、垂れたし白ボケしました。たぶん表面に水がついてたんだと思います…乾くまで修正はできないので3日後に修正しました…気を取り直して左側!

ちょっと垂れました….塗装は苦手なのですorz 外して水平にして塗るべきでした。

液だれと白ボケ修正

これが後日の写真です↓

上のほうはいい感じですが液だれと白ボケが目立つので修正していきます。

垂れていたところを重点的に#1000で磨いていきます。クリア層のなかにできてしまった白い泡を確実に消しておきます。

なるべくほかの部分はなるべく削らないように横にやすりを動かして#1200 → #1500 → #2000 → #3000 → ピカールと進めます。

最後のピカールでつやっつやに。ウレタンクリアを磨き上げるとほぼ新品になります。

右側は白ボケはなかったのでコンパウンドで垂れをならす程度に。白ボケ、垂れさえなければもっと楽でしたが、失敗しても案外何とかなるものです。市販のヘッドライド黄ばみ取り剤よりも手間はかかりますが確実に透明で長持ちするのでオススメです。

コメント

  1. 渡邊伸隆 より:

    私もTT8Nに乗ってております。
    経年劣化もしてきて DIY大変参考になります。
    ありがとうございます

    • ぷちり より:

      コメントありがとうございます。
      私は8Nをおりて3年過ぎましたが走ってるのを見るとやっぱ良かったなぁと思い出します。大事になさってください(^^)

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