ボトムブラケット (BB) 分解・清掃
グリスアップしたくて分解しました。カートリッジ式だけどわりと簡単。車体から取り外し方も下のほうに記載しておきますが、まずはBB単品でのグリスアップから。なんでって手が汚れてて車体から外す手順の写真を撮れなかったからです、ハイ。
カートリッジ式BB分解
カートリッジという名前の通り、ベアリングと間のチューブがナットのようなカートリッジに収まってます。片方はBBをフレームから外す際に取れますがもう片方は一緒にとれてきます。
なのでこれをたたいて外します。均等に外れていくよう外周をハンマーでたたけば簡単に外れます。さっそく両側に見えているベアリングをグリスアップしていきます。
シールドベアリングになっているので、赤い丸いのを精密マイナスでくねっと外します。
わりとあっさり。このシールは銅ワッシャーの表面にゴムなので簡単に曲がります。曲がっても修正すればいいんでしょうけどなるべくそっとしておきましょう。白いグリスは乾燥してカピカピで仕事していません。もとはシリコン系のグリスっぽいのですが塊を取り除きつつ細かいのはパーツクリーナーでブシューっと吹き飛ばします。
後ろのふわふわは気にしない。古いグリスがだいたい除去できたら新しいグリスを入れていきます。専用品もあるみたいですが私はもっぱら普通のグリス。シールもあるし高負荷がかかるわけでもないので十分と思っています。パーツクリーナーの後は結露しやすいのでよ~く乾かします。せっかくグリス入れ替えるのに水分の混入はもったいないです。
グリスをいれて、シールをして、カートリッジに戻したら完成です。線用品もありますが普通のリチウムグリスを使ってます。シマノのちゃんとしたグリスであれば粘度が最適化されているのでしょうが趣味ですので。BBのグリスアップってめんどくさそうですがカートリッジさえ外しちゃえばとっても簡単。
余談ですが、このベアリングって独自規格なのね・・・シールにはFSA MR036の刻印、どうやら品番は163110みたいで調べるとベアリングのサイズは内径16 mm×外形31 mm×厚さ10 mm。
なんでこんなところに独自の使うかな・・・。グリス掃除のとき、できれば反対側シールも外して掃除したかったのですがベアリング傷めずに取り出すのは構造的に不可なので断念。やろうと思えはベアリングプーラーで引き出せるのですがアウターレースにかけざるを得ない、それだとベアリングが痛んで交換必至なのでやめました。新品ベアリング買って付け替えるかおとなしく片面からアプローチが正解のようです。
とまぁ嫌いな独自規格は置いといて、グリス入れて引っ掛かりがないことを確認したら車体に戻していきます。
BBの外し方
カートリッジ式、スクエアテーパー型です。まぁ高くないロードや昔のだと一般的な規格。ウチのCR23もこの方式です。
ペダルを外したらクランクを外します。ココのボルトは8ミリです。おっきいです。
ボルトを外したら(画像じゃ外れてませんが)特殊工具の出番です。引き抜きゃとれる構造ですががっちりはまってて人力じゃ無理なのです。なのでクランクツールで引き抜きます。左右どちらも同じ要領で取り外せます。
んでカートリッジとご対面。またまた専用工具の出番です。
このギザギザでBBを固定しているナットを回します。回す向きは、フレームの左側は反時計回り(いつも通り)、右側は時計回りです。右だけ逆ねじなのにご注意を。外しちゃえばBBとご対面、グリスアップできるようになります。
とまぁここまで書いておいてなんですが、値段も手ごろで新品買えるので正直買い替えのほうがおすすめです。交換作業は難しいことありませんがケガにはご注意くださいませ。
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