サラリーマンが第2種電気工事士を取得した話

日々あれこれ

第2種電気工事士

仕事に関係ないけど受けてみる、ってひとが多いイメージの電気工事士。私も例にもれずそのうちの一人ですが、一生付き合っていく”家”というものをイジれる(維持れる)資格は持っておいても損はないと思います。コンセントの増設(2口⇒3口)やスイッチの変更(昔ながらの小さいヤツ⇒今時のパネル型)の交換には電気工事士の資格が必要なんです。第2種電気工事士でできることは他サイトで詳しく解説されてますが、身近な例で言うと家の電線の引き込みからコンセントやスイッチの内側までを扱うために必要な資格です。

引っ越しが多くて予算も限られて、しかも猫2匹飼ってるもんだから借りる家が基本的に家が古い。 コンセントは黄ばんでるし壁のスイッチはバチンッてタイプなので変えたいなって思ったのがきっかけ。変えるのにも退去時に戻すにも必要な資格だし、家を買ったら電気周りの変更を自分でできるので持っておくと損にはならないと思います。

筆記試験と実技試験

現場の人なら日々の業務でなじみあるのかもしれませんがこちとらオフィスワークのサラリーマン。在宅勤務で勉強時間がちょっととりやすくなったとはいえ本業じゃないことを日常に組み込むのはホントに大変。ヒトはぎりぎりまでやらない法則(パーキンソンの法則)に逆らわずに最短最速を目指して勉強しました。

試験直前の2週間だけ勉強して合格した話を同じく忙しいけど電気工事士の資格が欲しい人に捧げます。平日の寝る前1時間(2歳児の世話はヨメに頼んだ)と週末午後の子供の昼寝の時間に必死こいた話です。筆記試験も実技試験も2週間、合計4週間で乗り切りました◎

筆記試験対策

合格してからこの記事書いてますがやっぱりネットの情報だけで合格することはかなり難しいと思います。無料の情報では単純に足りないので参考書が必要です。「すぃ~っと合格」を強くオススメします。本屋さんで参考書コーナーをウロウロしてほかの本も確認しましたが合格を目的とするならこの本一択。一番薄い参考書ではありませんが、読みやすさと内容の順番がピカイチ。全くの初心者にもわかるように図が多く、見たことない設備も写真でナイスな順番で掲載されてます。ほかの本って理論も踏み込んでくれているのでどうしても文字が多いんですよね。100点狙う人、仕事で使うひとはそっちを選んでもらうとして、とりあえず6割正解が目的の人には「すぃ~っと合格」以外に選択肢はないと思います。

ほんっとにこの本に助けられました。基本的に順番通りに読み進めていきます。私が合格した勉強方法ですが、

  • とりあえず読む。覚えてなくて不安になるけど1章ずつ読み進める。隙間時間にYouTubeのホーザンを見る。
  • 2週間前は月~水曜日で1~3章、木曜日に4&5章、金曜日に6&7章を読む。金曜日の晩酌はガマンするのと6章の複線図は丁寧に読む。
  • 1章読み終わるごとに問題 (第8章の対応するところ) を解く。間違えた問題はチェックしておく。
  • 週末に第8章の問題を最初から解く。180問を半分ずつじゃなくて土曜日に1~3章ぶん、金曜日に4~7章が楽だと思います。間違えた問題はチェックする。
  • 1週間前の月&火曜日は週末の復習。第8章で一つでもチェックがついてる問題を解説ページ見ながらちゃんと解きなおす。水~金曜日は過去問+YouTube。筆記試験の過去問は見直しなし50分くらいで解けるようになってるはず。1日最低1回、最低でも直近3回分は解く。金曜日は過去問に追加第8章のチェックが多い問題を解きなおす。

ありがたいことに過去問と回答がネットで公開されています。とはいっても解説がないのでいきなり解いてもワケワカラン状態になるんですよね。第8章をちゃんとやってると類似問題がどこに載っていたかわかるのでどのページを見れば解説があるのかわかるだけの力がついてます。

2週間で合格ラインの6割をとるためにかなりギュッとなってます。つらかったけど上記日程でやりきりました。1週間前までにすぃ~っと合格を1周していることがミソです。あとはYouTube。「ホーザン株式会社のヤマウチです」って声が勉強開始時に空耳で聞こえるようになったらokです。

試験前日は良く寝ましょう。寝ることで記憶が定着します。大丈夫、満点じゃなくて6割が合格ラインです。ちなみに私は42問正解でした。すぃ~っとの第8章と過去問3年分をやっていれば十分です、自信もって臨みましょう。

実技試験対策

筆記試験が終わると2か月後に実技試験が待ってます。筆記試験はその日のうちに回答速報を掲載している会社が複数あるのでなるはやでチェックしましょう。無事合格していたら筆記試験の対策に進みます。私はこれまた同様に2週間で乗り切りました。

  • 候補問題13問をYouTubeのホーザンで勉強する。
  • 2週間前の月曜日に候補問題No.1を丁寧に勉強する。2時間くらいかかるけど複線図書いてYouTubeで作業を一緒に完成まで行う。火~金曜日はNo.2~13の複線図を書いて覚える。
  • 1週間前の月曜日に複線図が一番嫌いな問題を手を動かして作る。火~木曜日でYouTubeを見ながら単位作業をひたすら繰り返す。
  • 金曜日に13問の複線図を復習するのと自信がない問題を1問完成させる。複線図を書いてあれ?ってなった問題はYouTubeのホーザンで確認。

1週間前までに13問の複線図と一つでもいいから完成まで作業しておくのがポイント。本番って案外時間がないので複線図がスラスラと正確に書けないと厳しいです。実技試験は練習するのに工具と材料が必要になります。工具は必要なものがすべてそろっているホーザンのセットがオススメです。試験会場で見渡す限り私も含めて8割以上がホーザンの工具セットでした。

ワイヤーストリッパーは絶対にあった方がいいです。電工ナイフでも同じ作業できますが絶対に時間が足りなくなります。ちなみに私の隣の席の方は時間が足りなくて作品が完成していませんでした。実技試験って作品を提出して順番に退出、つまり他の人の作品が見れたりします。差込型コネクタが見当たらないと終わらなかったんだとパッと見てわかったりします。大体1割くらいの方が終わってなかった印象です。ちなみに例年実技試験の合格率は7割くらいなのであと2割の人は施工不良・欠陥で落ちてることになります。見直しの時間を確保するためにもワイヤーストリッパーは必需品です。

ちなみに受験案内などでも書かれてますがカッターナイフの使用は自粛しましょう。電工ナイフなんて持ってないしカッターでいいじゃんってなるかもしれませんがケガして出血すると退場です。実技試験は筆記試験と違って途中退出が認められていないので、血が止まらない=失格という事態になります。ケガして退場で再受験なんて誰も望んでないので電工ナイフを使うことがオススメです。

練習に必要な最低限の材料は、

  • ランプレセクタクル×1
  • タンブラスイッチ×2
  • ホタルスイッチ×1
  • 3路スイッチ×2
  • 4路スイッチ×1
  • パイロットランプ×1
  • 埋込コンセント×1
  • Wコンセント×1
  • 接地極付コンセント×1
  • 200V用コンセント×1
  • 露出型コンセント×1
  • 引掛シーリング×1(丸・角)
  • 安全ブレーカー*1
  • 端子台×1(6P)
  • 連用取付枠×2
  • アウトレットボックス×1
  • ゴムブッシング(19ミリ・25ミリ)
  • PF管×1
  • 金属管×1
  • ボックスコネクタ×1
  • リングスリーブ(小・中)
  • 差込コネクタ(2本、3本、4本用)

ここにVVF 1.6ミリ2芯などのケーブル類が加わります。けっこうありますね・・・これらの材料はホームセンターでもバラで買えますが買いに行く時間と探す手間考えてセットがオススメです。

ケーブルもVVFの2芯・3芯、1.6ミリ・2ミリにくわえてVVRや青シースなどちゃんとそろえると大変です。ネットだと3回分など十分な長さのケーブルがセットのものもありますがさすがにそれはいらないかな。ランプレセクタクルやスイッチの練習は余り線でできるので、1回分のセットがオススメです。

技能試験は、候補問題13問の複線図を迷うことなく書けることと単位作業と部品ごとの接続をスムーズに行えるの2つが重要です。1つの問題を通して行うと大変なのでこまめにスキマ時間で部品ごとの練習が有効です。

実技試験の結果発表

試験のおよそ1ケ月+1週間後にインターネットで結果が検索できます。ところがどっこい、実技試験の時に受験表が回収されるので受験番号を別にメモしてない限りあれ?ってなるんです。例にもれず私もなりましたが申し込み時のマイページに記載があるようです。

この後がわかりにくかったので同じように受験番号わからないけど結果を知りたい人向けにメモしておきます。

メニューより試験申し込み⇒申込タブの一番下にある「試験会場案内 (技能試験)」をクリックすると受験番号が確認できます。

すでに受けた試験の会場案内をもう一回クリックすることになるのでちょっと気づきにくいかと。

ちなみに合格していると「合格者一覧にあります」とちょっと変化球で合格してるよと教えてくれます。この画面見るために4週間苦労したかいがあるってものです。

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