仕事に関係ないけど受けてみる、という人が多いイメージの電気工事士。私もそのうちの一人ですが、一生付き合っていく”家”をイジれる(維持れる)資格は持っておいて損はないと思います。コンセントの増設(2口→3口)やスイッチの交換(昔ながらのバチンッとするタイプ→今時のパネル型)には電気工事士の資格が必要で、第2種電気工事士でできることは電線の引き込みからコンセントやスイッチの内側までです。
引っ越しが多くて予算も限られて、しかも猫2匹飼ってるもんだから借りる家が基本的に古い。コンセントは黄ばんでるし壁のスイッチは古民家で見るバチンッてタイプなので変えたいなと思ったのがきっかけです。変えるのにも退去時に戻すにも必要な資格だし、もし家を買ったら電気周りの変更を自分でできるので持っておくと損にはならない。
で、筆記・実技ともに2週間ずつ、合計4週間で合格しました。平日の寝る前1時間と週末で乗り切った話を、同じく忙しいけど電気工事士の資格が欲しい人に向けて書いておきます。
筆記試験(学科試験)対策
こちとらオフィスワークのサラリーマン。本業じゃないことを日常に組み込むのは本当に大変なので、ぎりぎりまでやらない法則(パーキンソンの法則)に逆らわず最短最速を目指しました。平日の寝る前1時間と週末の子供の昼寝の時間に必死こいた感じです。
参考書は「すぃ~っと合格」一択
ネットの情報だけで合格するのはかなり難しい。無料の情報では単純に足りないので参考書が必要です。本屋さんでほかの本も確認しましたが合格を目的とするならこれ一択。読みやすさと内容の順番がピカイチで、全くの初心者にもわかるよう図が多く、見たことない設備も写真でナイスな順番で掲載されています。ほかの本は理論も踏み込んでくれているので文字が多い。100点狙う人・仕事で使う人はそっちを選ぶとして、とりあえず6割正解が目的の人には「すぃ~っと合格」以外に選択肢はないと思います。
ほんっとにこの本に助けられました。私が合格した勉強スケジュールはこんな感じです。
【2週間前〜1週間前】
- とりあえず1章ずつ読み進める。覚えてなくて不安になるけど気にしない。隙間時間にYouTubeのホーザンを見る。
- 月〜水曜日で1〜3章、木曜日に4&5章、金曜日に6&7章を読む。金曜日の晩酌はガマンするのと、6章の複線図は丁寧に読む。
- 1章読み終わるごとに問題(第8章の対応箇所)を解く。間違えた問題はチェックしておく。
- 週末に第8章を最初から解く。180問を土曜日に1〜3章ぶん、日曜日に4〜7章ぶんに分けると楽。間違えた問題はチェックする。
【1週間前〜前日】
- 月&火曜日は週末の復習。第8章でチェックがついてる問題を解説ページ見ながら解きなおす。
- 水〜金曜日は過去問+YouTube。筆記試験の過去問は見直しなし50分くらいで解けるようになっているはず。1日最低1回、直近3回分は解く。金曜日は過去問に加えて第8章のチェックが多い問題を解きなおす。
過去問と回答はネットで公開されています(試験センター公式サイト)。解説はありませんが、第8章をちゃんとやっていると類似問題がどこに載っていたか覚えていて参照できる力がついています。
1週間前までに「すぃ~っと合格」を1周していることがミソです。「ホーザン株式会社のヤマウチです」って声が勉強開始時に空耳で聞こえるようになったらokです。
試験前日は良く寝ましょう。寝ることで記憶が定着します。大丈夫、満点じゃなくて6割が合格ラインです。ちなみに私は42問正解でした。すぃ~っと合格の第8章と過去問3年分をやっていれば十分です。
実技(技能)試験対策
筆記試験が終わると2か月後に実技試験が待っています。筆記試験はその日のうちに回答速報が複数社から出るのでなるはやでチェックしましょう。無事合格していたら実技試験の対策に進みます。こちらも同様に直前2週間で乗り切りました。
工具はホーザンのセットを買う
実技試験は練習するのに工具と材料が必要です。工具は必要なものがすべて揃っているホーザンのセットがオススメです。試験会場で見渡す限り、私も含めて8割以上がホーザンの工具セットでした。
※2026年現在、現行の主力セットはDK-28です(記事執筆当時はDK-29)。
VVFストリッパーは絶対にあった方がいいです(DK-28にはP-958が同梱されています)。電工ナイフでも同じ作業はできますが時間が絶っ対に足りなくなります。私の隣の方は時間が足りなくて作品が完成していませんでした。実技試験って作品を提出して順番に退出するので他の人の作品が見えるんですよね。大体1割くらいが終わっていなかった印象。例年実技試験の合格率は7割くらいなので、残り2割の方は施工不良・欠陥で落ちていることになります。見直しの時間を確保するためにもワイヤーストリッパーは必需品です。
ちなみにカッターナイフの使用は自粛しましょう。ケガして出血すると退場です。実技試験は途中退出が認められていないので、血が止まらない=失格という事態になります。電工ナイフを使うのがオススメです。
実技試験の勉強スケジュール
【2週間前〜1週間前】
- 候補問題13問をYouTubeのホーザンで勉強する。
- 月曜日に候補問題No.1を丁寧に勉強する。2時間くらいかかるけど複線図を書いてYouTubeで作業を一緒に完成まで行う。
- 火〜金曜日はNo.2〜13の複線図を書いて覚える。
【1週間前〜前日】
- 月曜日に複線図が一番嫌いな問題を手を動かして作る。
- 火〜木曜日でYouTubeを見ながら単位作業をひたすら繰り返す。
- 金曜日に13問の複線図を復習し、自信がない問題を1問完成させる。複線図を書いてあれ?ってなった問題はYouTubeのホーザンで確認。
1週間前までに13問の複線図と一つでもいいから完成まで作業しておくのがポイント。本番は案外時間がないので複線図がスラスラと正確に書けないと厳しいです。
練習材料はセットで買う
練習に必要な材料はけっこうあります。
- ランプレセクタクル×1
- タンブラスイッチ×2
- ホタルスイッチ×1
- 3路スイッチ×2
- 4路スイッチ×1
- パイロットランプ×1
- 埋込コンセント×1
- Wコンセント×1
- 接地極付コンセント×1
- 200V用コンセント×1
- 露出型コンセント×1
- 引掛シーリング×1(丸・角)
- 安全ブレーカー×1
- 端子台×1(6P)
- 連用取付枠×2
- アウトレットボックス×1
- ゴムブッシング(19ミリ・25ミリ)
- PF管×1
- 金属管×1
- ボックスコネクタ×1
- リングスリーブ(小・中)
- 差込コネクタ(2本、3本、4本用)
ここにVVFケーブル類が加わります。ホームセンターでバラで買えますが、買いに行く時間と探す手間を考えるとセットがオススメです。ランプレセクタクルやスイッチは余り線で繰り返し練習できるので、1回分セットで十分です。
※2025年現在、現行の練習用部材セットはDK-52(1回分)またはDK-53(環境配慮版)です(記事執筆当時はDK-51「令和3年版」)。
技能試験は、候補問題13問の複線図を迷わず書けることと、部品ごとの接続をスムーズに行えることの2つが重要です。1問を通して行うと大変なので、こまめにスキマ時間で部品ごとの練習が有効です。
実技試験の結果確認
試験からおよそ1か月半後にインターネットで結果が確認できます。ところが実技試験のときに受験票が回収されるので、受験番号を別にメモしていないとあれ?ってなります。私もなりました。申し込み時のマイページに記載があるので確認を。
結果確認は試験センターの申込サイトから。メニューより「試験申し込み」→「申込タブの一番下にある『試験会場案内(技能試験)』」をクリックすると受験番号が確認できます。すでに受けた試験の会場案内をもう一回クリックすることになるのでちょっと気づきにくいです。


合格していると「合格者一覧にあります」とちょっと変化球で教えてくれます。この画面を見るために4週間苦労したかいがあるってものです。


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